キヤノンブレディスローカップ!
(2015年W杯では、オールブラックスが優勝、ワラビーズが準優勝しています)
という方は、まずこちらの動画を。(15秒程度でサクッと見られます)
まさに地球最強のラガーマン同士の激突!
ラガーマンなら誰しもが興奮するマッチングを生で見たレポートをお伝えいたします!
目次
会場に着く前から盛り上がりがスゴイ!
最寄りの小机の駅の様子。
試合開始1時間くらい前だったんですが、この盛況ぶり。

人の流れはほとんどスタジアムへ。
試合が行われる日産スタジアムは初めて行ったんですが、全く迷う心配はありませんでした。
スタジアム前。
ここまで来ると否が応でもテンションが高まります。

入場前にはラグビーの試合では珍しい手荷物検査と金属検知器によるチェックが。
国際マッチっていう感じがします。
無事チェックを通過すると、こんなバナーをもらえました。
応援する時やトライをとった時に使う感じですね。
応援旗もあったそうなんですが、残念ながら私が行った時には配布が終わっていました。
試合開始前から超興奮!入場演出とハカ!
会場内に入ると、おぉー!両チームがアップしてる!!
ちょっと距離がありますが、選手の大きさ、迫力は十分伝わります。

まだ、時間があることもあって、会場内は4割ほどが空席。
(手荷物検査にかなり時間がかかっている感じでしたね)
アップが終わり、会場前の出店で買った缶ビールを開け、おつまみをつまんでいると、両チームの選手紹介が始まりました。
15番から紹介されていたのが、珍しかったですね。
特にマイケル・フーパー選手やボーデン・バレット選手、キーラン・リード選手など、日本でも有名なスター選手が紹介されると、会場からひときわ大きな歓声があがりました。
両国の国旗を持った男の子たちが入場。
ほどなくして、両チームの選手の入場が始まりました。
まずは、オーストラリア代表ワラビーズ!
(最初切れています。すみません)
続いて、ニュージーランド代表オールブラックス!
入場に合わせて太鼓と炎の演出が入るなど、力の入り方もすごい!
両チームが整列すると、両チームの国家斉唱が始まりました。
オーストラリアの国家斉唱はサラ・オレインさん。
白のドレスが印象的で細身に似合わない迫力のある歌声。
ニュージーランドの国歌斉唱は、日本とニュージーランドのハーフであるJAY’EDさん。
JAY’EDさんはサラさんと対照的な黒のスーツで、穏やかかつ力強い歌声でした。
国家斉唱が終わると、両チームがグラウンド中央で向かい合うように並びます。
いよいよ、お待ちかね!
会場中が息を飲んで見守る中、NZ代表による「ハカ」が始まります!
(画質が悪いのはご容赦ください)
オールブラックスのハカは、第一声で会場中の空気を支配しました。
空気が震えるような迫力に、観客全員が呑まれているように感じるほどの圧力がありました。
前半戦開始!両チーム気迫のプレー!
ハカが終わると、グラウンドに選手たちが散っていき、
オールブラックスのキックオフで前半戦が開始されました。
試合のハイライトはこちら
開幕早々、スーパープレーの連続!
最初にチャンスを作ったのは、ワラビーズ!
連続攻撃でオールブラックス陣内に食い込むと、WTBマリカ・コロイベッテ選手がタックルを受けながらライン際ギリギリの左隅にトライ!
かと思われましたが、TMOの結果、トライの前にライン外の地面に体の一部が触れていたということでノートライに。
開始早々の両チームのスーパープレーに客席の興奮も一気にマックス!
どちらのチームも気迫がスゴイ!
パスやアタックもキレキレなんですが、タックルの精度と破壊力が半端じゃない!
前半10分間は両チームノートライだったんですが、トライになっても不思議じゃないようなプレーがいくつもありました。
それでも、両チーム激しいタックルでアタックをことごとく潰していました。
流れを掴んだのはNZ代表!AUS代表も反撃!
均衡を破ったのはNZ代表。
ゴール前でボールを受けた196cm/113kgのFLリアム・スクワイア選手が、タックルしてきた選手を振り切ってトライ。

その後、お互いにペナルティゴールを決めて(AUS)3 – 10(NZ)とします。
ここまでの印象では、スクラムはオールブラックス(NZ代表)が有利。
しかし、フィールドではAUS代表の鋭い詰めのディフェンスと激しいタックルで上手く攻め切れていない感じ。
そんな前半終盤、AUSインゴール直前のNZボールのスクラム。
有利にスクラムを進めているだけに、スクラムトライを狙うのかと思いきや、ボールが入るとNO8キーラン・リード選手がすぐに持ち出します。
ボールインしたSHのTJ ペレナラ選手が、相手FLから死角を作るように立ち、その脇をすり抜けて一気にトライ。
反対サイドから走ってきたボーデン・バレット選手が、相手ディフェンスを引きつけており、狙いがピタっと嵌ったトライでした。

しかし、AUS代表も反撃。
気迫の連続攻撃を仕掛け、最後はWTBセファ・ナイヴァル選手がタックルを受けながらもトライ。
難しいライン側からのキックも決まり、(AUS)10 – 17(NZ)で1トライ1ゴール差に追いついて前半終了。

後半戦もスーパープレーの連続!ヒートアップでいざこざも!
前半だけでも終始息をつかせないスーパープレーの連続でしたが、後半も両チーム気合い十分。
一発食らえば、ラグビー選手でも立ち上がれなさそうなタックルを連発。
お互いに負けられないという気持ちがビシビシと伝わってきます。
オールブラックスがスペシャルサインで差を広げる!
お互いにペナルティゴールを決め、7点差以上開かない緊迫したゲーム展開。
その均衡を破ったのは、オールブラックスのトリッキーなサインプレーでした。
AUS陣内の10mライン付近でのNZボールのスクラム。
セオリー通りにオープンサイドに展開、と見せかけて、SOボーデン・バレット選手からスクラムの後ろからブラインドサイドに振り返し。
不意をつかれたAUS代表は反応が遅れ、その隙にボールを受けたWTBリコ・イオアネ選手がビッグゲイン。
相手に掴まれながらもパスの後、サポートに走っていたボーデン・バレット選手にパスをつなぎ、そのままボーデン・バレット選手が走りきりました。

絶妙のタイミングでのスペシャルサインで(AUS)13 – 27(NZ)とリードを広げます。
両チーム衝突!地球一巻き込まれたくないケンカ!
お互いを強く意識している両チーム、また、タフな試合展開にヒートアップしたのか、いざこざが発生。
スクラムの後、オールブラックスのHOコディ・テーラー選手が、ワラビーズのPRトル・ラトゥ選手に詰め寄り、突き飛ばします。
すると、ラトゥ選手もお返しとばかりにテーラー選手の顔を突き返す反撃。
地球一巻き込まれたくないケンカが勃発!

すぐに他のチームメイトに引き剥がされるものの、この事態を受け、事の成り行きをビデオで確認する騒ぎに。
かなり長い時間悩んでいましたが、審判の判断は顔面に反撃したAUS代表のPRトル・ラトゥ選手へのシンビン(イエローカード)。

ここから反撃というタイミングでのこのシンビンは、AUS代表にとってあまりにも痛い判定。
お互い様という一面がある上、良い試合を見たい観客からも、この判定にブーイングがでますが決定は覆りません。
(まぁ、手を出してしまったんですから、仕方がないことなのですが)
オールブラックスが勝利を決定づけるトライ!
人数が減り、点差も開いて、攻めるしかないAUS代表。
しかし、その思いが焦りを生んでしまったか、パスミスをNZ代表WTBベン・スミスにカットされ、独走からトライを許してしまいます。
これで点差は(AUS)13 – 32(NZ)
シンビンの退場時間終了後、AUS代表CTBイズラエル・フォラウ選手が意地のトライを返し、(AUS)20 – 32(NZ)としますが、
直後の後半77分、NZ代表は、AUSゴール前に一気に詰め寄ると、出されたパスをSOボーデン・バレット選手がノンストップで股抜きパス!
繋がれたリコ・イオアネ選手がきっちりトライを取り切りダメ押し。

地球最強対決を制したのは、最強集団オールブラックス。
最終スコアは(AUS)20 – 37(NZ)でした。
来週はNZ代表オールブラックスvs日本代表ブレイブブロッサムズ!
来週には、この世界最強集団オールブラックスと日本代表が、東京味の素スタジアムで試合を行います。
この試合で感じたのは、世界トップレベルの技術の高さ、ブレイクダウンの激しさ、ディフェンスの精度の凄さ。
2019年日本W杯に向けて、我らが日本代表がこのレベルのチームを相手にどんな試合を見せてくれるのか。
W杯に勢いをつける意味でも、日本代表にはぜひ良い試合をしてもらいたい!
世界トップクラスにも食らいつけるところを見せてもらいたいですね。
試合以外でも大盛り上がりだったキヤノンブレディスローカップ!
今回は、超有名チーム同士の好カードということで、なんと4万6千人超の人が会場にいたとのこと。
また、会場には両国の方と思われる外国人の方も非常に多数おられ、会場の雰囲気もトップリーグなどとは少し違っていました。
AUS代表がトライした際にワラビーズのマスコット人形を掲げる人、
会場を一周するウェーブ、
英語での応援コールなどなど。
私は行けなかったのですが、試合後にはAUS代表の選手たちがサインに応じていたり、ファンサービスもしてくれていました。
熱い試合、盛り上がる会場、やはり生で見る試合はテレビとは違った良さがありますね
本当に充実した試合観戦でした!