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アドバンテージとは?
アドバンテージとは、審判が反則を直ちに取らず、「アドバンテージ」と宣言して試合を継続させることです。
反則があった場合、反則を受けた側がそのままプレイを続けた方が良い結果になると判断した時、審判はその反則を取ることを猶予することができます。
例えば、相手がスローフォワードをしたパスをカットしたとします。
すぐに反則を取ればマイボールスクラムで試合再開ですが、そのまま駆け抜けてビッグゲインになりそうならそちらの方が良いですよね。
そんな時は、アドバンテージでより有利になるように取り計らってくれます。
アドバンテージを取るかどうか、どのくらいの時間アドバンテージを保持するかについては、審判が広範囲で判断権を持っています。
アドバンテージの目的とは?
アドバンテージの目的としては、反則によるプレイの一時停止を減少させてプレイの継続を図るということが挙げられます。
ボールが動き続ける方がダイナミックで、競技としての魅力が高まるという意図があるわけですね。
モールやラックなどの密集に関しても、近年、ボールが停滞しないようなルール改正が行われており、観戦者がより楽しめるような方向で改正が進んでいます。
アドバンテージが取られる場合
アドバンテージは、反則を受けた側が有利な状況だから、審判が反則を取ることを猶予していると解説しました。
そのため、以下のような場合にはアドバンテージの元となった反則がとられ、反則のあった地点から再開となります。
- 反則を受けた側がミスをしたり、相手にボールを奪われて、不利な状況になる
- 反則を犯した側がさらに反則を犯す
(※危険なプレー、悪質な反則があった場合は、ただちにその反則を適用します)
先ほど例に挙げたスローフォワードをカットした場合であれば、ボールキャリアがノックオンをしてしまったり、タックルを受けて相手ボールになってしまった場合には、アドバンテージのあったスローフォワードが適用されて、反則のあった地点のスクラムから再開となります。
このように、たとえミスをしてもマイボールでの再開が約束されているため、攻撃側は思い切った攻めをすることができます。
しかし、いつまでもアドバンテージが続くかというと、そういうわけではありません。
アドバンテージの解消(アドバンテージオーバー)
アドバンテージは、いくつかの条件で解消、つまり、元になった反則を適用してもらえる権利を失うことがあります。
基本的には、反則を受けた側がアドバンテージを取るよりも大きな利益を得られたと判断された時で、例えば10~20mのビッグゲインをした時などが当たります。アドバンテージの解消に当たっては、レフリーは「アドバンテージオーバー」と宣言をして、両チームにアドバンテージが解消したことを伝えます。
ただし、このアドバンテージの解消については、細かな規則があるわけではないため、レフリーによって取り方に個性が出るポイントです。
比較的早めに「アドバンテージオーバー」を宣言するレフリーも入れば、かなりプレーが継続していてもなかなか宣言しないレフリーもいます。そういったレフリングの癖を、試合中に感じて調整することも、プレーヤーとしてのスキルと言えるでしょう。
アドバンテージが適用されない場合
以下のプレイが起きた場合はアドバンテージにならず、その場での再開となります。
- 審判にボールまたはボールキャリアーが触れた場合
- ボールがプレイされずに、スクラムのトンネルからボールが出た場合
- スクラムが90度以上回転した場合
- スクラムで宙に浮いたプレイヤーがいる場合
- ボールがデッドになった場合
これらの場合は、すぐにプレイを中断させます。
アドバンテージでピンチをチャンスに!
経験者同士やと「アドバン」とかって略したりもするな。
名前は置いといて、ラグビーの試合ってアドバンテージのおかげで、かなりダイナミックになってるよな。
ディフェンスしてても、相手のノックオンを拾えればプレーが止まらず一気にチャンスになったりするし。
ミスを恐れず一気に外に展開したり、ディフェンスラインの裏側に蹴り出したりして、大胆にトライを狙いに行ける。
とかって、少しこんがらがるところかもしれんけどね。
っていうか、おーつき何持ってるん?
いやぁ、家の冷蔵庫から1週間ほど賞味期限切れたステーキ肉が出てきてさ。
まだ、アドバンテージあるかなぁ、と思って考えてた。
とっくにアドバンテージオーバーしてるわ!