
画像参照:サントリーサンゴリアス公式HP
ノット10メートルとは
ノット10メートル(ノットテンメートル)とは反則の一つです。
プレイ中にペナルティがあった場合の再スタート時には、ディフェンス側がそのスタート地点より自陣側に10m以上下がってからプレーしなければなりません。
その時、ディフェンス側が10m下がる前にディフェンスや妨害行為を行なった場合に取られる反則となります。
再開方法は、オフェンスはこの反則が取られたプレイの開始地点から更に10m進んだ地点からのペナルティキックとなります。
ただし、この時は反則をした側が10メートル以上下がったことを確認して、レフリーの合図があってからでないと再開できません。
戻りが遅い相手にクイックスタートでわざと当たりに行って、何回もノット10メートルを取りに行くというプレーはできないということです。
また、この反則は『ノット10メートルバック』『ノット10メートルオフサイド』とも呼ばれることがあります。
ノット10メートルの条件について
ペナルティが発生すると、ただちに、反則を犯した側にペナルティの地点から10m後方にオフサイドラインが形成されます。
このオフサイドラインよりも前方にいる選手(=オフサイドプレイヤー)は、ラグビーの原則としてプレーすることができません。
逆に言えば、10m以上下がっていないプレイヤーでも、相手選手に対してプレイに参加しなければ、この反則を取られることはありません。
また、フルバックなどすでに10mよりも後方にいた選手が前方の選手を抜かせば、その時点で抜かされた選手はオンサイドプレーヤーとなるのでプレイに参加することができます。
ノット10メートルをとられないために
ディフェンス側は10mもタダで進めさせてしまうこの反則を避けるために、タッチジャッジ(審判)が指定するラインまで素早く下がるように努めます。
逆に、オフェンス側はペナルティ獲得後、相手の戻りが遅ければ素早くリスタートをして、遅れている選手にわざと当たりに行くことで、この反則を取ろうとする、もしくは相手のディフェンスの人数を減らそうとします。
ノット10メートルは休憩時間??
ものすごーく簡単に言ってしまうと、ペナルティしたら早く戻ろうね!ってことです。
その陣取りゲームの中で、20メートルという数字は非常に大きいです。
だから、もしペナルティを取られたら、レフリーに抗議したり、相手に絡んだりせずにすぐに戻る!っていうのが大事なんやな。
焦らず、落ち着いて、仕切り直したいところやな。