【ラグビールール解説】状況別のオフサイドについて徹底解説!


ラグビーのオフサイドライン
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オフサイドとは

オフサイドは、オフサイドの状態にある選手がプレーに参加したことに対する反則です
オフサイドがコールされた場合、相手ボールのペナルティキックかスクラムでプレイが再開されます

オフサイドってどんな反則?

オフサイドはラグビーの中でも一番重要で、なおかつ、初心者の方にはわかりづらい反則かもしれません。
オフサイドは反則名でもありますが、選手の状態を表す言葉でもあります。

ラグビーではプレーに参加できる選手のことをオンサイドプレイヤーと呼び、 参加できない選手のことをオフサイドプレイヤーと呼びます。

そして、オフサイドプレイヤーがプレーに参加した時に『オフサイド』という反則がコールされることになります。
『オフサイド=反則』ではなく、『オフサイド状態の選手がプレーをする=反則』と覚えておくと良いでしょう。

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オフサイドの条件について

次のような状態にある選手が、オフサイドプレイヤーとなります。

  • プレー中に出来たラックモールなどのポイントよりも、相手ゴール側にいる
  • ラインアウト時、ラインアウトに参加しない選手が投入位置から10m以内にいる
  • スクラム時、スクラムに参加しない選手が最後尾から5mよりも前方にいる
  • 味方がキックを蹴った際、キッカーよりも前方にいる
  • キックされたボールの着地点から10m以内にいる
  • ペナルティを取られた時、10m下がっていない
  • ノックオンをした選手よりも前方にいる

上記の状態の選手がプレーに参加するとオフサイドの反則となります。
オフサイド状態を解消するには次のようなプレーが必要です。

味方側のプレーでオフサイドが解消される場合

  • オフサイドラインよりも後方に下がってオンサイドプレイヤーとなる
  • ボールキャリアーに追い越してもらう
  • オンサイドプレイヤーに追い越してもらう

敵側のプレーでオフサイドが解消される場合

  • 相手側のボールキャリアが5m以上走る
  • 相手側がキックまたはパスをする
  • 相手側が故意にボールに触って、受け損なった時(キックのキャッチミスなど)

様々なシチュエーションでのオフサイド

ここからは、具体的なシチュエーションごとのオフサイドについて、図解も交えながら見ていきましょう。

ラインオフサイド

ラグビーのオフサイドライン

一番よく見られるのが、ラックやモールなどのポイントよりも前に出てしまうオフサイド

密集に参加している最後方の味方選手の足とゴールラインと平行に見えないオフサイドラインが形成されます
この線を超えた状態で新たにプレイすることは双方ともに認められていません。
ディフェンス側は、ラインよりも相手陣側に行けばオフサイドとなるため、画像のように一直線にディフェンスラインをしくことになります。

もちろん、好んで反則をする選手はいませんが、気がはやってボールが出るよりも先に飛び出してしまったり、じりじりとタイミングを伺う中で、いつのまにかオフサイドラインを超えてしまっていたりして、オフサイドを取られることはよくあります。
このオフサイドラインを超えてしまう反則を、特に『ラインオフサイド』と呼ぶこともあります。

スクラムのオフサイド

スクラムのオフサイドについて

スクラムの場合、スクラムの最後尾の選手の足から5mの位置でオフサイドラインが形成されます
スクラムに参加しない選手は、両チームともこのオフサイドラインよりも後方にいる必要があります。
アタック側がより前方から攻撃したり、ディフェンス側が相手との距離を詰められないようになっているんですね。

例外として、両チームのスクラムハーフだけは、画像のようにスクラムでキープされているボールの位置がオフサイドラインとなります
スクラムハーフが球出しに少しでももたつくと、相手スクラムハーフがタックルに来るため、スタンドオフへのパスはスムーズに行う必要があります。

ラインアウトのオフサイド

ラインアウトのオフサイドライン

ラインアウトの場合、オフサイドラインは上の画像のようになりますのようになります。

  • ラインアウトに参加している選手:ラインオブタッチ(投入地点)
  • ラインアウトに参加していない選手:ラインオブタッチから10mの地点

スクラムの場合と同じく、アタック側ディフェンス側双方が適正な距離を保つようになっています。
ラインアウトからボールが出た場合、ラインアウトから直接モールやラックができた場合には、ラインアウトのオフサイドラインは解消されます。

キックのオフサイド

キック時のオフサイドライン

ボールをキックした場合はキッカーの位置がオフサイドラインとなります
したがって、キックをした選手よりも前方にいる味方選手はすべてオフサイドプレイヤーとなります。

ただし、キッカーかキッカーよりも後ろにいた選手に追い越されることで、オフサイド状態が解消されます。

誰も走ってこないと、前方にいるプレーヤーはキッカーの位置まで戻らないとプレーできませんから、すぐにオフサイドラインを引き上げることが重要です。
ですから、画像のように、キックと同時に後ろから走っていく選手がいるというわけですね。
ちなみに、この選手には、オフサイドラインを引き上げる他に、キックをキャッチする相手に対してタックルを狙いに行くという役割もあります。

また、オフサイド状態の選手が自陣に戻る意思なく、前方に動くこともオフサイドを取られる要件となっています。
キックのあとすぐに味方が追い越してくれるからと、前方に助走するのはアウト
完全にオンサイドになるまでは、自陣側に戻る意思を見せなければなりません。

キックの着地点から10m以内にいる場合の10mサークルオフサイド

10mサークルオフサイドの図解

これが一番ややこしいのですが、キックの着地点から10m以内にいる選手は、相手側のプレーではオフサイドが解消されません
つまり、相手がキックに触って落とした場合でも、オフサイド状態は継続されているということです。
このオフサイド状態は味方側の行為によってしか解消されず、プレーの意思を見せた段階でオフサイドとなります。

ハイパントキックをお互いに蹴りあった場合に起こりやすい反則で、着地点近くにいるプレーヤーは意識して10m以上離れなければなりません。 このオフサイドのことを特に『10mサークルオフサイド』と呼びます。

少しややこしい反則ですが、10mサークルオフサイドには前方で味方のキックを待ち構えてタックルをするような不正行為を防止する目的があります。

ペナルティのオフサイド

ペナルティ時のオフサイド

何らかのペナルティが取られると同時に、ペナルティの地点から10mの位置にオフサイドラインが形成されます。
オフェンス側がクイックスタートを仕掛けた場合は、10m以上バックしてから、あるいは、10mよりも後方にいたオンサイドプレイヤーに抜かされるまでにプレーをすると反則となります。

この時のオフサイドのことを特に『ノット10mオフサイド』と呼びます。
ただし、連続でこの反則を取られ続けるとゲームになりませんので、『ノット10mオフサイド』が一度取られた後は、ディフェンス側プレーヤーが全て10m下がってから再開となります。

ノックオンオフサイド

ノックオンオフサイドの図解

ノックオンが発生した時、ノックオンした選手より前方の味方選手がそのボールに働きかけるとオフサイドとなります。

事前にノックオンがあったのになぜ?ノックオンが先にコールされるんじゃないの?」と思われる方も多いかもしれません。
この辺りは疑問に思われる方も多いですし、とてももっともな疑問ですが、こう考えるとわかりやすかもしれません。

ノックオンが起きた時、相手側の選手がボールを拾っていれば、相手側が大きなチャンスとなった可能性がありますよね。
しかもノックオンのアドバンテージもあるので、リスクを取って大胆に攻めることができます。

この相手側にとってチャンスになる可能性を、味方選手がボールを拾うことで妨害したといえるので、ペナルティがコールされてしまうというわけなんです。
ノックオンが起きた時は、焦らずしっかりと戻ってからディフェンスをすることが重要です。

簡単?ややこしい?色々なオフサイド

たーじ
今回はオフサイドについて ラグビーの基本的な反則の中では、一番ややこしいかもしれんな オフサイドっていう名前がついてるものの、状況によって定義が違うからな。
おーつき
ほんまややこしいよなぁ。 まぁ、観戦する分には、基本的にボールよりも前の人はプレーしちゃ駄目、程度で覚えておくといいかも
たーじ
ざっくりやな(笑) 確かに、あんまり細かく覚える必要はないかもしれんな。 ノックオンオフサイドとか10mサークルオフサイドなんか滅多にコールされへんしな
おーつき
そうそう! 俺もその二つ覚えたんって大学入ってからやし!
たーじ
いや、7年目で覚えるのは遅すぎるやろ!
おーつき
ま、まぁまぁ、それくらい珍しい反則ってことで