【ラグビー用語解説】ショートラインアウトについて

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ショートラインアウトで空中戦をするラグビー選手

NTTコミュニケーションズShiningArcs

ショートラインアウトとは

ショートラインアウトとは、6人以下の参加人数で行う少人数のラインアウトのことです

ラインアウトの参加人数はマイボール側(ボールを投げ入れる側)が決定権を持っています。
オフェンス側の戦略によって、何人でラインアウトを行うかを決定することができるのです。

ラインアウトの参加人数はルール上では「2名以上」としか決まっていません。
ただ、一般的にはFWのプレーヤーのみで形成されるため、ラインの外からボールを投げ入れるスロワーを除くと、投げ入れられたボールを取るためにラインアウトに並ぶプレイヤーは最大7人。

スロワーと合わせてFWプレーヤー全員が参加することから、オールメン」「オール」と呼ばれます。
(厳密にはスロワーもラインアウトに並ぶプレーヤーもFWには限定されていませんが、FWが務めることがほとんどです)

これに対し、グラウンド内に並ぶプレーヤーが6人以下の場合を総称してショート」「ショートラインアウト」と呼びます。
また、何人が参加するのかによって、「フォー(メン)」「ファイブ(メン)」「シックス(メン)」などと人数で呼称する場合もあります。

ショートラインアウトを選択するメリット

ショートラインアウトかオールメンのラインアウトかを選択には、様々な判断によって行われます。
メリットとしては、次のようなものが挙げられます。

  • ラインアウトにかける人数を減らし、次の攻撃に人数をかけられる
  • ボールが出たあと、FWプレーヤーを交えたサインプレーができる
  • ラインアウトで並んだ際にスペースが多くなるので、フェイクの動きを入れやすくなる

特に、様々なサインプレーと組み合わせのために、選択されることが多くあります。
また、ラインアウトでのサインプレーにバリエーションが出るため、マイボールをキープしやすいことも選択される理由のひとつです。
オールメンの場合、人数が多くて動きをつけにくいため、相手からすれば競りにいきやすいのです。

ショートラインアウト、オールメンのラインアウトが選ばれるシチュエーション

ショートラインアウトは、主にグラウンドの中盤、お互いの22mラインに挟まれた区間で選択されることが多いです。
自陣であっても、相手陣であっても、ゴールラインから22mラインの間では、オールメンが選択されることが多いですね。

自陣ゴール前の場合

自陣ゴール前の場合、攻め込まれてピンチなので、キックを使った陣地回復が常套手段となります
そんな時は、ラインアウトの後で一度ボールを確保した後にモールを作り、安定させてからキックをすることでスクラムハーフのパスミスや、スタンドオフのキックミスの可能性を減らすことができます。
そのため、モールを安定して組むためにFWの人数をかけられるオールメンが選択されます。

相手陣ゴール前の場合

相手ゴールが近ければ近いほど、まずはラインアウトからモールでのトライを狙いに行くのがセオリーです。
FWがモールを押し込むトライは単純なパワー勝負となるため確実性が高く、ディフェンスとしても防ぐのが難しいトライなのです。
モールに人数をかけるために、オールメンが選択されます。

また、ゴールが近い場合、通常のラインアウトなら、ラインアウト最後尾から10mにある相手のオフサイドラインが、ゴールラインまでになります。
そのため、相手ディフェンスがより近くなり、普段はキックを警戒しているフルバックもディフェンスラインに参加するなど、BKがサインプレーを駆使しても突破が難しくなるという事情もあります。

グラウンド中盤(お互いのゴール前以外)

ショートラインアウトはお互いのゴール前以外の区間で、グラウンドを縦横に広く使えるような場合に選択されます。
FWプレーヤーを絡めたサインプレーの幅の広さや、サポート選手を増やして素早い連続攻撃を行うなど、ダイナミックなプレーを可能とします。

FW、BK、それぞれから見たショートラインアウト

おーつき
今回はショートラインアウトについてやな。
ざっくり言えば、人数の少ないラインアウトのことで間違いないです。
たーじ
バックスから見ると、FWをバックスラインに入れてサインプレーに使えるから、攻めのバリエーションが増えるんが嬉しいところ
ディフェンスの時に、相手のでかいFWが前にいたりしたら、すげぇ嫌な気分になるし。
「あれが今から突っ込んでくるんかぁー
」みたいな(笑)
おーつき
なるほどな(笑)
FWからすると、スペースが広がってフェイクの動きを入れられるからボールを確保できる確率が高くなるんよな。
それに、相手が準備不足やと人数とか並びを確認してる間に投げ入れたりな(笑)
たーじ
え、それってやってええん?
おーつき
マイボール側が人数を宣言して、相手が一人でも並んだら投げ入れていいんやで。
そんなにしょっちゅうは狙わへんけど、相手が油断してて、どうしても取りたい時とかに奇襲的に使うかな。
だから、逆にこっちがディフェンス側で並ぶ時は、しっかり人数と並びを確認してから全員で入るようにしたりな。
誰も入ってないのに、投げ入れようとしたらレフリーが止めてくれるから。
たーじ
ほー、そんなところでも駆け引きがあるんやなぁ。
おーつき
あとはショートラインアウトのサインプレーでそのまま攻めるっていうのもあるな。
わざとオーバーボールを放ったり、ライン際でスロワーにパスしたりとか。
相手の人数も少ないからゲインが切りやすいっていうのも利点かな。
たーじ
あー、結構、色々言っちゃったけど、初心者の人はとりあえず『ラインアウトは色んな人数でできる』ってことだけ覚えて置けばオッケーちゃうかな。
おーつき
間違ってはないんやけどさ。
おまえ、この記事の存在意義をわりと簡単に投げ捨てたな(笑)
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