
アーリーエンゲージとは
アーリーエンゲージとはスクラムで起こる反則の1つで、レフリーが発する「セット」のコールよりも早く組んでしまう反則のことで、相手ボールのフリーキックから試合が再開されます。
スクラムはレフリーの「クラウチ、バインド、セット」という合図に合わせて組まなければなりません。
それぞれの合図の意味を簡単に説明すると、「クラウチ」のコールでフロントロー(PRとHOの3人)は腰を落としスクラムを組む体勢となります。
そして、「バインド」のコールで両PRは外側の腕で相手の肩をバインド(掴む)します。
最後に「セット」のコールと共に組み合う、という流れです。
このレフリーが発する「セット」のコールよりも早く組んでしまった場合に、アーリーエンゲージという反則となり、相手ボールのフリーキックから試合が再開されます。
アーリーエンゲージという反則がある理由
ではなぜ同じタイミングでスクラムを組まなければならないのでしょうか?
スクラムやラインアウトといったセットプレーはラグビーの試合において勝敗を左右すると言っても過言ではないほど重要なプレー。
そのスクラムにおいてまずポイントとなるのが、相手よりも早く押しやすい体勢になることだと言えます。
少しでも相手よりも組むタイミングが遅くなると、相手に自由に体勢を作られ自分たちが押しやすい体勢を作れなくなるので、とても不利になります。
だからこそ、スクラムを組むFWの選手達は、コールと同時のタイミングを狙って相手よりも早く組もうとするのです。
アーリーエンゲージを取られないためには
試合をする両チームの選手たちは、試合前に必ずレフリーからルールやプレーについての注意事項の説明を受けます。
スクラムのコールはレフリーによってコールのタイミングや癖があるので、試合前にタイミングをしっかり把握することが重要になってきます。
また、スクラムは1試合で複数回あることが多いので、タイミングが合わない場合にはレフリーとコミュニケーションを取って調整することも重要です。
BKからしたら試合に勝てばスクラムの勝ち負けとか正直どっちでもいいんやけど、そうじゃないんやろ?(笑)
まぁそういう気持ちが大きくなると、ついついアーリーエンゲージ気味になってしまうねんなー。
でもスクラムが優勢やとほんまに試合運びが楽になるからチームとしてもめちゃめちゃ重要やんな!
日本代表やサンウルブズは海外の強力FWに対してスクラムが劣勢なことが多いから、どうしても厳しい試合になってまうよな。
ちょっとくらいアーリーエンゲージ認めてくれへんかな…。