
スクラムとは
スクラムとは試合を再開するセットプレーの1つで、ラグビーを代表するプレーです。
スクラムはフロントロー(1列目)3人、セカンドロー(2列目)2人、バックロー(3列目)3人の1チーム計8人ずつが参加します。
レフリーの『クラウチ』の合図でお互いに低くスクラムを組む姿勢を取り、
『バインド』で1番と3番が相手の肩から腰にかけてを掴み、
『セット』のコールがかかると同時に組み合います。
スクラムハーフ(背番号9)が両チームのフロントローの間に真っすぐボールを投げ入れると、押し合いが可能になります。
ボールが投げ入れられたら押し合い、フロントローの真ん中にいるフッカー(背番号2)がフッキングをして味方側のロックやナンバー8の下へとボールを送り、ボールがスクラムから出た段階でブレイクとなります。
スクラムの重要性とは
スクラムは、ノックオンやスローフォワードでスクラムを得たチームがボールを投げ入れ、基本的にはそのチームからの攻撃で試合が再開されます。
しかし、スクラムで押し合う際に押し負けしてしまうと相手にボールを奪われてしまう可能性が高くなります。
スクラムのようなセットプレーは、モールやラックと違い参加する人数が両チーム共に8人ずつとなり、BKの人数も同じなので、ステップで抜いたり、サインプレーを使ったりと得点を得るチャンスを作ることができます。
スクラムでボールを奪われてしまうということは、攻撃のチャンスまでも奪われることになるので、一試合の中で多く行われるスクラムを制することが勝利を左右するうえで重要なプレーと言えます。
観戦時のスクラムの楽しみ方
スクラムは、体格の良い8人のFW同士がぶつかり合い、ボールの争奪戦を行うプレーなので、ぶつかった時の音や選手たちの気迫など、ラグビーの醍醐味を味わうにはぴったりです。
近くまで寄れる会場なら間近で見れば、ぶつかり合う瞬間の選手同士の声や、チーム内での掛け声などが聞こえるかもしれませんよ!
スクラムの中での駆け引きやどういうことが行われているかまでは、スクラムを組んだことがなければラグビー経験者でもわからない部分です。
ただ、スクラムを組む場所によって仕掛ける攻撃方法が様々で、センタースクラムではバックスラインを左右に分けどちらから攻めるのかという頭脳戦や、トライライン付近ではBKにボールをパスせずナンバー8が持ち出すパワープレーなど、スクラムが終わった後の攻撃方法にも注目するとより一層楽しめます。
スクラムこそラグビー!?スクラムの魅力とは?
スクラムを組んだことのないバックスとしては、全くわからんけど、プロップとしてはやっぱり言っておきたいことある?
スクラムと言えばラグビーを代表するプレーやからな!
8人の両チームのフォワードががっちり組み合う瞬間はテレビで見てても圧倒されるで!
ラグビーはポジションごとに体格も色々やし、求められる能力も違うけど、チームで一番でかいフロントローが組み合うのは見てるだけでも凄い迫力やしな!
絶対、自分では組みたくないけど。
ポイントがどっちかのサイドに寄ってる時はオープン側を前に出す、ナンバー8から仕掛けるサインの時はナンバー8が攻撃する方を押し出す、とかな。
そうすると、相手のFLがディフェンスに行きづらくなって、ディフェンスの出足を遅くできるから、チャンスが広がるんや!
あとは、わざと引いたり、回したり、落ちたりして、相手の反則を誘ったりな。
なんか単純にパワーで押し合ってるだけかと思ってたからちょっとショックなんやけど。
試合で大差をつけて勝ったとしても、スクラムで負けてたらプロップにとっては悔しい試合なんや。
バックスとしてもスクラムで味方が勝ってると、ノックオンみたいなミスをしても取り返してもらえると思えるし、大胆に攻められるってのはあるな。
それだけ、スクラムは試合全体に与える影響も大きいと。
ただ、せっかく取り返したボールをスタンドオフがいきなりノックオンしてると、流石にちょっと気持ちが萎えるけどな。
取り返した!って意気揚々と顔を上げたら、また相手ボールスクラムとかマジできつい。
一回、どんだけきついかスクラム本気で組ませたいなー。