今シーズンは2019年のラグビーW杯の影響で少し変則的な流れになっていますが、これを読めば楽しみ方はバッチリです。

画像参照:トップリーグ公式
トップリーグ2018-2019の大会概要と日程
ただ、今年はリーグ戦の他にカップ戦があるんや。聞いたことがなくて戸惑ってる人もいるんちゃうかな。
じゃあ、その辺りも合わせて確認していこか

上の画像がトップリーグ2018シーズンのスケジュールになります。
8月31日〜12月15日のリーグ戦と書かれているのが、順位決定に関わるメインの大会となります。リーグ戦の後半に順位決定トーナメントが行われます。
そして、その下に書かれているカップ戦で、11月10日〜25日にプール戦、1月13日〜19日に順位決定トーナメントが行われます。
リーグ戦では、全16チームを二つに分けてレッドカンファレンス、ホワイトカンファレンスに振り分けます。それぞれのカンファレンス内で各チーム総当たりのリーグ戦を行い、各カンファレンスの上位4チームが1~8位決定トーナメント、下位4チームが9~16位決定トーナメントに進出し、最終的な順位を決定することになります。
別カンファレンスとの交流戦があった昨年より試合数が減りますが、これは翌年に控えたW杯に向けた日本代表及びサンウルブズの強化期間確保とのための措置。
これに伴い、代表以外の選手のプレー機会を減らさないよう、特別にカップ戦が設けられています。
カップ戦については、全16チームをA~Dの4つのプールに振り分け、各チーム1回戦総当たりのプール戦を行います。
その後、各プール1~4位が順位ごとに4つのトーナメントに分かれて、総合順位を決定するトーナメント戦を行います。
トップチャレンジリーグとの入れ替えですが、昨年との違いとして、最下位のチームの自動降格がなくなりました。
13~16位の4チームがトップチャレンジリーグの1~4位のチームと、残留をかけた12月23日の入れ替え戦に挑むことになります。
リーグ戦と順位決定トーナメントの詳細

2018トップリーグのレギュラーシーズンは、8月31日(金)〜10月20日(土)の日程で、各カンファレンス毎に総当たりで7試合が行われます。
それぞれのカンファレンスの順位に応じて、1~4位が1~8位決定トーナメント、5~8位が9~16位決定トーナメントに進みます。この総合順位決定トーナメント12月1日(土)〜12月15日(土)の日程で行われます。
レッド/ホワイトカンファレンス組み合わせ
レッドカンファレンスおよびホワイトカンファレンスの組み合わせについては下記の通り。
※()内は昨シーズンのトップリーグ及びトップチャレンジリーグ(TCL)の総合順位
レッドカンファレンス | ホワイトカンファレンス |
---|---|
サントリーサンゴリアス(1位) | パナソニック ワイルドナイツ(2位) |
トヨタ自動車ヴェルブリッツ(4位) | ヤマハ発動機ジュビロ(3位) |
神戸製鋼コベルコスティーラーズ(5位) | 東芝ブレイブルーパス(6位) |
NECグリーンロケッツ(8位) | リコーブラックラムズ(7位) |
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス(9位) | キヤノンイーグルス(10位) |
豊田自動織機シャトルズ(12位) | クボタスピアーズ(11位) |
宗像サニックスブルース(13位) | コカ・コーラレッドスパークス(14位) |
日野レッドドルフィンズ(TCL2位) | Honda HEAT(TCL1位) |
第7節の「プロテクト節」とは?
トップリーグ第7節に設定された「プロテクト節」は、日本代表戦に関わる新たな取り組みのひとつです。
今シーズンは、トップリーグ開催期間中である日本代表の試合が予定されています。(10/26(金)にvs 世界選抜(World XV)、11/3(土)にvs ニュージーランド代表(リポビタンDチャレンジカップ2018)、11/17(土)にvs イングランド代表)
これに合わせて、日本ラグビー協会は「プロテクト節」を設定しました。
来年のラグビーW杯も見据え、代表選手のコンディション調整のため、協会が指定した選手は10月20日のトップリーグ第7節に出場できなくなります。
これだけでは、代表選手が多く選抜されたチームが一方的に不利となるため、プロテクト対象選手が指定されたチームには外国籍選手の試合エントリー数、オン・ザ・ピッチ数について以下のように追加が認められます。
プロテクト対象選手数 | 追加可能 外国籍選手数 |
カテゴリー |
---|---|---|
1〜3名 | 1名 | 特別枠選手(※注1)のみ |
4〜6名 | 2名 | 他国の代表歴を有する選手も含む |
7名以上 | ※個別協議を行い決定 |
(※注1):特別枠選手とは、外国籍ではあるが日本代表選手になる可能性がある選手で、他国の代表歴のある選手は含まない。
通常時は、エントリーが特別枠選手・外国籍選手を合わせて6名まで(リザーブを含む)。
同時出場は特別枠選手が3名、外国籍選手が2名までとなっています。
トップチャレンジリーグ出場チームと入れ替え戦について
今シーズンはトップリーグ最下位のチームの自動降格とトップチャレンジリーグ1位のチームの自動昇格がなくなりました。
入れ替え戦は、トップリーグの13~16位のチームとトップチャレンジリーグの1~4位のチームが戦うことになります。
今シーズンのトップチャレンジリーグの出場チームと昨年度の順位は下記になります。
チーム名 | 前年成績 |
---|---|
NTTドコモレッドハリケーンズ | トップリーグ 15位 |
近鉄ライナーズ | トップリーグ 16位 |
三菱重工相模原ダイナボアーズ | トップチャレンジリーグ 3位 |
九州電力キューデンヴォルテクス | トップチャレンジリーグ 4位 |
マツダブルーズーマーズ | トップチャレンジリーグ 5位 |
中国電力レッドレグリオンズ | トップチャレンジリーグ 6位 |
釜石シーウェイブスRFC | トップチャレンジリーグ 7位 |
栗田工業ウォーターガッシュ | トップイーストリーグ 優勝 3地域チャレンジ1位 |
第56回 日本ラグビーフットボール選手権大会について
今シーズンも昨年同様、総合順位決定トーナメントが日本選手権を兼ねる形になります。
特に1~8位決定トーナメントの決勝、3位決定戦及び準決勝の3節が、「第56回 日本ラグビーフットボール選手権大会」として扱われます。
トップリーグの優勝チームが日本選手権においても優勝となります。
代表選手の出場は少なくなりますが、その分、外国籍の選手の出場枠が多くなるので、普段とは違った試合を楽しめるチャンスとも言えますね。
カップ戦の詳細・組み合わせと目的について
カップ戦は、カップ戦という独立した大会だと思ってもらえればいいでしょう。
カップ戦は日本代表の強化試合が組まれている11月10日~25日に3試合のプール戦が行われます。
その後、トップリーグ閉幕後の1月13日(日)、1月19日(土)に、プール戦の順位に基づいて総合順位決定トーナメントが実施されます。プール戦の1位のチームのみ4チームの2試合のトーナメントを行い、2位、3位、4位についても同様の形式で順位を決定します。
カップ戦の組み合わせ
カップ戦の組み合わせは以下の通り。
プールA | プールB | プールC | プールD |
---|---|---|---|
サントリー(1位) | パナソニック(2位) | ヤマハ(3位) | トヨタ(4位) |
リコー(7位) | NEC(8位) | 神戸製鋼(5位) | 東芝(6位) |
NTTコム(9位) | キヤノン(10位) | クボタ(11位) | 豊田織機(12位) |
Honda(昇格) | 日野自動車(昇格) | 宗像サニックス(13位) | コカ・コーラ(14位) |
カップ戦の目的について
カップ戦の目的は、主に以下の3つです。
- W杯へ向けて日本代表の強化、コンディション調整への協力
- 各チームの強化、トップリーグ全体の底上げ
- 現在、選出されていない選手へのアピールの場を作る
上記の目的上、各チーム代表選手は出場できません。
その代わりに、外国人枠、特別枠の制限がない形での開催となります。
参考:日本ラグビーフットボール協会トップリーグ部 太田治部長インタビュー