『NoSide〜能西高校ラグビー部物語〜』 第0話「ラグビーなんかやらねぇよ!」


ラグビーに興味を持っていただいた方や初心者の方に、もっとラグビーの魅力やルールをわかりやすく、楽しく伝えたい!
ということで、ストーリー形式にして紹介していこうと思います!

初心者のキャラクターも出てくるので、ルールを知らない方にもわかりやすくお伝えしていきます。
更新は不定期ですが、月2話くらいは更新していきたいと思ってますので、お付き合いいただけると幸いです。

episode0「ラグビーなんかやらねぇよ!」

第0話「ラグビーなんかやらねぇよ!」

4月ーーー。

誰もが胸を躍らせながら、あるいは、不安を抱きながら、新たな生活の舞台に足を踏み入れる。

日本のあらゆる場所で見られる光景は、ここ『能西(のうさい)高校』においても同じ。

入学式が終わったばかりの校内では、新入生達が思い思いに人生で一度きりにセレモニーの余韻を楽しんでいた。

新入生の一人である隼 英須(はやぶさ えいす)も学内をぶらついていた。

英須
おー、ここが、高校のグラウンドかー!やっぱり、中学のより広いなー!
英須
陸上部は、、、と。お、やってるやってる。
まぁ、高校生って言ってもこんなもんか・・・
???
君は、中学校時代、全国大会の100m走で3位になった隼 英須、だな
英須
いやいや、あの時は俺、めちゃくちゃ調子悪かったんだよー。
親父に夏風邪移されて39度くらい熱あったからさー、まぁ、なんていうか実質1位っていうか・・・。
ん、あんた誰?
熱田
これは失敬!俺は顧問の熱田 修造(あつた しゅうぞう)だ!
隼は、もちろん高校でも部活をやるんだろう!?
英須
あぁ、顧問の。
何スか? さっそく俺のことを囲いに来たってことッスか?
いやぁー、有名人は辛いなぁ!まぁ、別にそんな心配しなくても入りますって。
熱田
そうかそうか!なら話が早い! さっそく、この入部届けに名前を書いてくれ!
英須
はや! ま、まぁいいっすけど。
(なんかやけに暑苦しいな。俺、この人苦手かも)
英須
(カキカキ・・・)ん?
英須
なぁ、ちょっと顧問の先生。
この入部届け間違ってないか?
熱田
ん〜、どれどれ。よく書けてるじゃないか。
これで君は今日から我が部の一員というわけだ! 歓迎するぞ!!
英須
いや、俺の名前じゃなくて!
クラブ名! 『陸上部』じゃなくて『ラグビー部』になってんだけど!?
熱田
ふっふっふ・・・、何もおかしくはない!!
何故なら、俺はラグビー部顧問だからだ!!!
英須
は? さっき、陸上の顧問って・・・。
熱田
俺は顧問と言っただけだ。
陸上部の顧問とは一言も言っていない。
英須
な、騙したのか!?
熱田
騙したとは人聞きの悪い!
お前が自分で勝手に勘違いしただけのことだ!
だが、サインをしたからには、今日からお前はラグビー部の一員だ!!
英須
ふざけんな! んなもん、認められるか!
無効だ無効! その紙返せよ!
熱田
正式な手続きの元に、正式な書類に、自分の意思でサインしておいて無効なわけがない!
いい勉強になったな。これからは自分の名前を書く時とハンコを押す時は十分に注意するんだな!
英須
バカにしやがって!
いいか、俺は走るのが好きなんだよ! 変な形のボール追いかけて遊ぶためじゃねぇんだよ!
英須
ラグビーなんかやらねぇよ!!
熱田
・・・おい。今、ラグビーを「遊び」と言ったか?
英須
な、なんだよ。(急に雰囲気が変わった?)
熱田
・・・そんなに、ラグビーが嫌か?
英須
んなの、当たり前だろ。
ルールだってよく知らねぇのに
熱田
良かろう! ならば、勝負だ!
うちのラグビー部員と勝負して、お前が勝てば、この記入済みの入部届は返してやろう
英須
はぁ? なに勝手に話を進めてんだよ
熱田
チャンスをやると言っとるんだ!
勝負はお前に合わせたスピードを活かせるものにしてやろう
英須
お、おい、人の話を聞けって
熱田
おやおや、陸上で全国3位になった選手が変なボールで遊んでいるだけのラグビー部員との勝負に怖気付くか。
まぁ、中学を卒業したてで、高校生にビビってしまうのも無理はないが
(カチンッ!)
英須
・・・言うじゃねぇか。
いいよ、やってやろうじゃんか!その勝負!
吠え面かかせてやるぜ、おっさん!
熱田
そう来なくてはな!
部室で走れる格好を貸してやる!
ついてこい!
英須
おぉ!

ラグビー部顧問 熱田の挑発に乗せられ、勝負をすることになった新入生 隼 英須!
果たして、勝負の行方は!?

第1話「スピードなら誰にも負けねぇ!」に続く

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