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7月15日、世界最高峰のリーグであるスーパーラグビーの今季最終節が行われた。
東京秩父宮ラグビー場では、日本のサンウルブズと優勝歴3回を誇るニュージーランドのブルーズとの試合が行われた。
試合は48−21でサンウルブズが快勝。
ラグビー王国と言われるニュージーランド勢のチームから歴史的な勝利を挙げた。
意地を見せた狼たち!猛暑の中を縦横無尽に駆ける!
どれだけの人が、その瞬間を待ちわびたことだろうか。
大きな力の差を見せられて落胆した試合、あと一歩届かずに涙を呑んだ試合。
日本の力は未だ世界には届かないのかと、悔しい思いをしていた人も多いだろう。
しかし、日本ラグビーは着実に歩みを進めていた。
そのひたむきな姿勢を讃えるように、サンウルブズの勝利を告げるホイッスルが鳴り響いた瞬間、秩父宮に駆けつけた約1万2千人が歓喜の声を挙げた。
我慢の前半!両チームの激しいぶつかり合い!
前半は非常にタイトな試合運びとなった。
前半8分、前半12分にブルーズにトライを奪われ先行される形となるが、前半16分にゴール前PKからのクイックスタートからCTBティモシー・ラファエレがトライを奪い返す。
25分にブルーズFBマイケル・コリンズに追加トライを許してしまうものの、前半終了間際の38分にクイックスローインからアグレッシブに連続攻撃を展開し、最後にSH内田啓介がトライを決めて食い下がる。
スコアを14-21と射程圏内に捉えて前半を折り返した。
大暴れの後半!6トライを奪う猛攻!
33度を記録する猛暑の中、後半の立ち上がりはスコアレスで緊迫した状況が続いた。
両チーム、体力と精神力を削り合うような攻防となるが、今が冬のニュージーランドをホームとするブルーズの運動量に徐々に陰りが見え始める。
逆に、体格で劣るスーパーリーグを豊富な運動量で補ってきた日本の狼たちの動きは衰えを見せない。
スコアが動いたのは後半13分。
サンウルブズがディフェンスから相手ボールを奪うと、WTB松島がキックしたボールをインゴールでCTB山中亮平が押さえた。
このトライを皮切りにサンウルブズの猛攻が始まる。
危険なタックルでブルーズのFLジェローム・カイノがイエローカードを取られると、後半18分分、数的有利を活かしてラインアウトからモールで攻め立てて、相手の反則を誘って認定トライを奪う。
ついに逆転したサンウルブズは、なおも果敢に攻め立てる。
- 後半23分、途中出場のSH茂野海人
- 後半28分、CTBラファエレ
- 後半35分、ラファエレが本日3トライ目
3トライを立て続けに奪うと、だめ押しは後半38分、松島のタックルからターンオーバーすると、連続攻撃でたたみかけて徳永がチーム8本目のトライを挙げた。
1試合8トライ、48得点はチーム記録となる。
この勝利でサンウルブズの今季の最終成績は2勝13敗(勝点12)、18チーム中17位となった。
今回の勝利で1勝しかできなかった昨季を上回る結果となった。
試合後、フィロ・ティアティアHCは「ハードワークをしてくれたスタッフ、選手一人ひとりを称えたい。そして、世界で最もすばらしいファンの皆様に心から感謝の言葉を申し上げたい」とコメントした。
フィロ・ティアティアHCは今季からサンウルブズの指揮を執っている。
わずかずつではあるが、確実に手応えを掴み、進化を続けるサンウルブズ。
3年目となる来季はラグビーワールドカップ日本大会の前年ということもあり、代表選考にも大きく関わってくることが考えられる。
今後も世界で戦う日本の狼たちの活躍から目が離せない。
猛暑の中の熱闘!NZのチームに快勝!
日本のチームの強みを見せつけてくれたな!
世界の壁は厚いけど、サンウルブズも確実に成長してる!
スーパーラグビーに参戦して生まれたいい流れも、このまま加速して欲しいな!
今から楽しみやわ!