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100キャップ目前の大野とプロップ知念が負傷離脱!
日本ラグビー協会は6月14日、日本代表からロック大野均が一時離脱、プロップ知念雄(共に東芝)が途中離脱するとともに、プロップ渡邉隆之(神戸製鋼)を追加招集することを発表した。
大野の再合流日は未定。
また、6月11日に負傷のため一時離脱していたCTB立川理道(クボタ)は6月16日に再合流することとなった。
負傷した両選手は6月10日に行われたルーマニア戦には出場しておらず、練習若しくはトレーニングの際に負傷した模様。
歴代最多98キャップを持つ大野の今月中の100キャップ達成は難しくなった。
日本代表は6月17日、6月24日に世界ランキング4位の強豪、アイルランド代表との試合があり、新しい招集メンバーと共に調整を急ぐ。
選手層の厚さで来るアイルランド戦を乗り切ろう!
セットプレーの軸であるロックの相次ぐ離脱。
梶川喬介(東芝)、真壁伸弥(サントリー)に続いて今回一時離脱が発表された大野均でロックは3人目の離脱者となった。
大野と同時期の6月4日に追加招集された大戸裕矢(ヤマハ発動機)はルーマニア戦にも後半26分から途中出場しており、順調にチームと調整できている。
しかしながら、ルーマニア戦で浮き彫りとなった課題であるセットプレーやモールについては、特にセカンドローの安定がキーポイントとなるため、離脱者続出でメンバーが安定しないことは不安材料。
特にスキルと経験値の面で高い期待が寄せられていた大野の離脱は日本代表にとって大きな痛手と言えるだろう。
しかし、発表では大野は一時離脱で再合流の可能性はあるとのこと。
今回、再合流が発表されたCTB立川は6月11日に一時離脱した後、6月16日に再合流と中4日での復帰が発表された。
6月17日のアイルランド戦の復帰は難しいとみられるものの、大野の離脱による別選手の追加招集の現時点の発表がないことに鑑みれば、6月24日のアイルランドとの2戦目までの復帰の可能性はまだ残っているだろう。
追加招集のプロップ渡邉隆之選手とは?
セカンドローと同じく、セットプレーの軸となるプロップの離脱も影響が大きい。
今回、途中離脱となった知念雄は元々はハンマー投げの選手で、大学院時代にラグビーに転向した珍しい選手。
少ない経験値をカバーするほどのフィジカルの強さと身体能力で日本代表入りを果たし、期待されていただけに残念だ。
一方、追加招集された渡邉隆之は今期加入した東海大出身のプロップで、年代別日本代表の他、日本代表9キャップを持つ若くして経験豊富な選手。先日行われていた「アジアラグビーチャンピオンシップ2017」でも日本代表として3試合出場しており、実力的には全く問題のない選手だろう。
2週連続のアイルランド戦まで残された時間は限られているが、ルーマニア戦で認識できた課題をしっかりと修正して試合に臨んでもらいたい。