【初心者向け】プロップの動きと役割とは?強靭な肉体を誇る縁の下の力持ち!


おーつき
こちらの記事は『初心者向け』です! あまりラグビーに馴染みがない方、最近初めて興味を持った方などを対象に記事を作成しています。 最後まで読むと、だいたい5分くらいかかります。

画像参照:JRFU

おーつき
さぁ!今日はプロップの解説やぞ!
たーじ
おぉ・・・、いつになく気合い入ってるな。
おーつき
当たり前やろ!プロップと言えばラグビーを象徴するプレーであるスクラム最前列を担う恵まれた体格と鋼の筋肉を身にまとう選手たちやからな!!
たーじ
自分のポジションに対する贔屓目がすごい・・・。 ま、まぁ、そうやな。プロップはチームで一番体格の良い選手がなることが多いし、スクラムも(目立たへんけど)めっちゃ重要な役割やもんな。
おーつき
わかってるやん! プロップ=「支柱」の名前の通り、チームを影から支えてる感がいいんやで!
たーじ
お、おう、そうなんや。
おーつき
バックスにはわからんやろーなー。 スクラムって外から見てるだけでは全然わからんってよく言われるし、ウィングの独走トライに比べると正直言ってかなり地味やし。 でもその目立たへんプレーを極めるために黙々とトレーニングに励み、チームの主役達を支える黒子役に徹するのがプロップの美学。 気は優しくて力持ちを地でいくプレーヤーも多くて、まさにラグビーの精神「ワンフォーオール、オールフォーワン」を体現した・・・
たーじ
ちょっと、止まりそうにないんで解説入りまーす!
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プロップの特徴!スクラム最前列を支える最強の重戦車!

プロップは「PR」と略される、スクラムの最前列に位置するフロントローと呼ばれるポジションのひとつ。
背番号でいうと1番3番で、フロントローの中央にいるフッカーの両サイドを固めます。

1番を左プロップ、またはルースヘッドプロップと呼び、
3番を右プロップ、またはタイトヘッドプロップと呼びます。

この呼び方の違いについては、
1番は左側に相手選手がいなくて頭が片側だけ自由になることから、ルース=「緩い」
逆に3番は両サイドから相手選手に挟まれて頭が動かしづらい、タイト=「きつい」
というところから来ています。

圧倒的なパワーを誇るチーム一の巨漢!

スクラムはお互いのFW、8人対8人がぶつかり合うプレー
それを支えるプロップに求められる特徴は、何と言っても敵味方16人の圧力を受け止めるための屈強な肉体
チームで最も体格の良い選手がなることが多いのもうなずけますね。

世界のトップクラスの選手達を見ると、その体重はなんと120kg前後もあります。
その重量のほとんどが筋肉というのですから、まさに重戦車といったところでしょう。

首の太さはプロップとしての実力の証!

スクラムは背筋や胸筋をはじめ、下半身も含めた全身の筋肉を使うのですが、特に重要なのが首の筋肉です。
人体の構造上、人は首の向いている方向にしか体の力をかけられません。
ですから、スクラムを組みあった瞬間、対面(トイメン:1番なら相手3番、3番なら相手1番)と首と首との力比べが始まるのです。

この力比べ(首の取り合い、と言います)に負けてしまうと、1番なら外側、3番なら内側に首が曲がってしまい、ロックやフランカーの押しを相手に真っ直ぐ伝えることができなくなってしまいます
首の強さはスクラムの強さとも言われるほど、プロップにとって欠かせない重要な要素。 一流の選手になると、肩から首回りにかけての筋肉は女性の太ももくらいの太さを誇ります。

プロップは体が小さくてもできる?

たーじ
はー、首の取り合い・・・。 スクラムの中でそんなんしてるんや!
おーつき
知らんかったやろー(笑) ちなみに首を取られると、後ろのロックやフランカーがどんなに強くても押せへんねん
たーじ
へー。そんなに首って大事なんや。 でも、やっぱり他の部分の体の大きさもすごい大事よな。トップリーグの選手とか見てもやっぱりめちゃくちゃでかいし。
おーつき
確かに重要な要素ではあるな。 けど、それだけが全てではないで。特に高校くらいまでは、小柄でも強い小兵タイプのプロップも一杯いるんや。 俺はどっちかというと、小さいプロップの方が嫌いやったしな。
たーじ
なんでなん? 体格で勝ってるんやから、有利やん!
おーつき
と、思うやろ?甘いなー!! 体格が小さいのに試合に出てるってことは、同じチームの自分よりでかいプロップ相手にスクラムで勝ってるってこと。 それだけ、実力者が多いし、小さい選手は体の大きさに頼ってない分、全身や首の筋肉が強いことが多いねん。
たーじ
なるほどなー。体のデカさだけが勝負を決めるわけじゃないってことなんやな。

プロップに求められる役割!スクラム以外での動きとは!?

プロップはチーム一の筋力と体格の持ち主ということもあり、スクラム以外のセットプレーでもパワーが重要な役割を担っています。
また、フィールドプレーでも、そのパワーは味方からは頼りにされ、敵からは驚異となります。

100kgを軽く超える選手が全力で突進する様は迫力満点!観客席から見ていても圧倒されてしまいます!
次からは、そうしたプロップに求められている役割や動きについて見ていきましょう。

セットプレーが見せ所!スクラムの安定が最重要課題!

力自慢のプロップは、ラインアウトやキックオフといったスクラム以外のセットプレーでもその力を発揮します。

ラインアウトでは身長の高いロックを二人で持ち上げたりモールでも敵と直接押し合うサイドを固めたり
キックオフではボールをキャッチするためにジャンプした選手を、たった一人で後ろから支えたりと、パワープレーはお手の物です。

ただし、そうは言っても、プロップに求められるもっとも重要な役割スクラムの安定です。
スクラムが勝っているか負けているかでは、ゲーム全体の流れにも大きな影響を及ぼします。

例えば、マイボールをキープできないほど、スクラムが劣勢なゲームでは以下のような事態が起こります

  • マイボールスクラムでボールを取られ、攻撃の機会が減る
  • 何とか押されまいとして、逆にペナルティを取られてしまう
  • ゴール前ペナルティからもスクラムを選択されるなど、相手が得点するオプションが増える
  • ミスを恐れて、味方の攻撃が消極的になる
  • 相手チームはミスをしてもスクラムで取り返せるので、大胆に攻めてくる

いかに不利な状況になるかおわかりいただけたでしょうか。
こうなると、バックスに相当の差がない限り、劣勢を覆すことは難しくなって来ます。
ですから、プロップにはマイボールをキープできるだけの力が求められるのです。

巨体を活かした迫力の突進!近年では他の選手同様の動きも求められる!

ボールを持った100kgを超える巨漢が勢いをつけて走ってくる・・・。
それをディフェンスしなければいけないなんて、考えただけでも嫌になりますね。

このプロップの突進は特に相手ゴールライン間際、あと1mでトライといった時などに効果的です。
勢いをつけた巨体が相手ディフェンスごとゴールラインに押し入って、トライをもぎ取る様は圧巻の一言。

また、その体重ゆえに走るのは苦手と思われがちなプロップですが、現代ラグビーにおいては他のポジションの選手に劣らない運動量や、高いレベルのフィールドプレースキルも求められています。
特にトップリーグや代表選手など、高いレベルになればなるほど、プロップの働き次第でゲームの結果が変わってくることも
とはいえ、スピードや持久力がない選手、ランニングスキルやパススキルが苦手な選手も、やっぱり多いですけどね。

プロップにとってはスクラムこそが勝負!

おーつき
どや、ちょっとはプロップのことわかってくれた?
たーじ
そやな。バックスとしても、スクラムで負けてると相手のディフェンスのプレッシャーがきつくなるしな。 頼れるプロップのスクラムがチームを影から支えてるんやな。
おーつき
そうなんや!プロップにとってはスクラムこそが勝負の舞台! 試合で圧勝してても、スクラムで負けてたらプロップにとっては負けなんや!
たーじ
お、おう。 よくわからんけど、プライド持ってるってことは伝わるわ。
おーつき
そう、スクラムはプロップの誇り。 一歩前に進むことに全力を尽くし、一歩下がることには全霊で抗う。 そこにあるのは、ただ矜持のみ。だからこそ、スクラムは美しく儚い。
たーじ
・・・また始まったな。
おーつき
スクラムから出たボールをすぐにバックスが落としても。 スクラムで奪ったボールをバックスがスローフォワードしても。 笑顔でドンマイと言って、スクラムで取り返すぞとチームと自らを奮い立たせる、それが縁の下の力持ちたるプロップの・・・
たーじ
えーと、終わりそうにないんで、今回はここまで。 わかりにくいかもですが、スクラムにも注目してあげてくださいね。

トップリーグの注目プロップ

画像参照:J:COM

知念雄選手(那覇西高校→順天堂大学→東芝ブレイブルーパス)

大学院在籍時にラグビーを始めた知念選手、それまでは日本でもトップクラスのハンマー投げの選手でした。 当時在籍していた陸上部のオフに、トレーニングの一環としてラグビーの試合に出場をしたことがきっかけとなり、大学院卒業後、東芝ブレイブルーパスへ入団。 今では日本代表6キャップを持つプロップに成長しました。2019年W杯では必ずレギュラー候補として挙がってくる注目の選手です。

画像参照:サンウルブズ OFFICIAL SITE

稲垣啓太選手(新潟工業高校→関東学院大学→パナソニックワイルドナイツ)

2015年W杯でも活躍し、日本代表16キャップ保有。 2015年にはスーパーラグビーに所属するレベルズに加入、現在はサンウルブズで活躍している稲垣選手は、バックロー(FLやNo.8の総称)にも匹敵する豊富な運動量が強み。 多くの海外勢との試合を経験している稲垣選手は2019年W杯にも欠かせない存在であることは間違いありません。

画像参照:サンウルブズ OFFICIAL SITE

三上正貴選手(青森工業高校→東海大学→東芝ブレイブルーパス)

稲垣選手と同じく2015年W杯でも活躍した日本代表33キャップを保有し、サンウルブズにも選出。 スクラムの強さに定評がある三上選手。 日本代表の課題となっているスクラムを改善し、2019年W杯で勝ち進んでいくためには無くてはならない選手でしょう。