あまりラグビーに馴染みがない方、最近初めて見て興味を持った方などを対象に記事を作成しています。

画像参照:J SPORTS
スタンドオフは「チームの司令塔」なの?なんで?
上手いスタンドオフってどんな選手?
正確なパスとキックがチームに勝利をもたらす!
まず上手いスタンドオフの特徴としては、ベーシックなスキルであるパスとキックが上手い、ということです。
パスが上手いというのは、スクリューパス(ロングパスを放るときにボールを回転させて風の抵抗を軽減するラグビー特有の投げ方のこと)の回転がきれい、ということではなく、パスをした味方選手がスピードを落とすことなくキャッチできる場所に投げているかどうか、ということを言います。
高い精度を維持したまま、長いパスを投げられると、あのスタンドオフ上手いなぁ!!となります。
続いてキックに関して言うと、スタンドオフは特にキックを使ってエリアを確保するプレーを要求されます。
このキックの精度がエリアを取れるか、取れないかのポイントになっており、ひいてはチームの勝敗を左右すると言えます。
体を張ったタックルでチームを引っ張れ!
一昔前のスタンドオフと言えば、華麗なパスやキック、そして相手の虚を突くランニング、という華やかなイメージで、試合が終わってもジャージが汚れていない状態を良しとされていました。
しかし、現代ラグビーにおいては、それに加えて強いタックルが求められています。
スタンドオフは常にボールの争奪戦が繰り広げられている密集地帯周辺にいることが多く、ディフェンスの際には特にFWに対するタックルの回数が多くなってきます。
ここでスタンドオフが突破されてしまうと一気にピンチになってしまいますので、スタンドオフにとってタックルの強さは非常に重要な役割と言えるでしょう。
以上が、初心者の方にもわかりやすく説明したスタンドオフが司令塔と呼ばれる理由と上手いスタンドオフの見分け方でした!
もちろんその他のポジションに関してもわかりやすくご説明していきますので、楽しみにしておいてください!
トップリーグの注目スタンドオフ

小野 晃征選手(クライストチャーチボーイズ高校→カンタベリー大学[NZ]→福岡サニックスブルース→サントリーサンゴリアス)
身長は171cmと小さい体格ながら、卓越した判断力で日本代表34キャップを誇る。あの歴史的勝利を収めた2015年ラグビーワールドカップの南アフリカ戦においても、スタンドオフとして勝利に導いた立役者の1人。日本代表「リポビタンDチャレンジカップ2017」のメンバー外となった。

田村 優選手(國學院栃木高校→明治大学→NECグリーンロケッツ→キヤノンイーグルス)
『天才』と称されるほどの才能の持ち主で、パス・キックといったベーシックスキルのレベルが高い。日本代表42キャップを誇り、サンウルブズ、日本代表「リポビタンDチャレンジカップ2017」のメンバーにも選出

松田 力也選手(伏見工業高校→帝京大学→パナソニックワイルドナイツ)
大学選手権8連覇中の帝京大学の内、4〜8連覇を懸けた全ての決勝戦のスタンドオフを務め、優勝に導いている。年齢は23歳ながら既に日本代表7キャップを持ち、日本代表「リポビタンDチャレンジカップ2017」にも選出。日本で開催される2019年ラグビーワールドカップにおいても、活躍を期待されているスタンドオフの1人。