トヨタ自動車 対 サントリーサンゴリアス
まずは、昨年のトップリーグ覇者のサントリーサンゴリアスと昨季4位で今年こそ優勝を狙うトヨタ自動車ヴェルブリッツとの試合からご紹介していきましょう!
優勝候補同士が開幕戦でぶつかる注目の試合、トヨタスタジアムに訪れた観客数はなんとトップリーグ史上最多となる3万1322人!
内容の方も最後までどちらが勝つかわからない、3万人が手に汗握る展開となりました!
まず、試合が動いたのは前半22分。
サントリーのCTB梶村の突進を起点に連続攻撃をしかけ、PR堀越がタックルを弾きながらポール下に飛び込んでトライ。
サントリーのルーキーコンビが気を吐きます。
ゴールも成功して0 – 7。
しかし、地元ファンの声援を受けるトヨタ自動車も負けてはいません。
連続攻撃で一気にサントリー陣内に攻め込むと、日本代表スコッドに招集されたWTBヘンリー・ジェイミーがトライ。
続く28分には、センタースクラムからサインプレーでFBジオ・アプロンが抜け出し、WTB岡田につないでトライ。
逆転に成功し、12 – 10で前半を折り返します。
勢いに乗るトヨタは、後半開始早々、WTBヘンリー・ジェイミーの2トライ目を加え17 – 10とします。苦しくなった、サントリーですが、NO8ショーン・マクマーンが危険なタックルでシンビン処分(10分の途中退場)を受けてしまいます。
一時的に数的有利を得たトヨタはキャプテン姫野和樹のジャッカルからボールを素早く展開し、最後はCTBイェーツがタックルを受けながらタッチライン際にトライ。
25 – 10とサントリーを突き放します。
しかし、ここから昨年覇者サントリーが反撃を開始。PGで3点を加えた31分、ゴール前でボールを受けたSO田村が、トヨタ自動車ディフェンスの一瞬の隙を見逃さず、ラインを鋭く切り裂いてトライ。
25 – 20とワントライ差まで詰め寄ります。
一層果敢に攻めるサントリーですが、地元の開幕戦で負けられないトヨタも、ゴール前で気迫のディフェンスを見せます。
3万人が息を飲む中、スコアは動かないまま終盤の38分。
キープすればほぼ勝ちとなるトヨタ自動車ボールのラインアウトですが、これがサントリーにボールを奪われてしまいます。
時間がない中でも、サントリーはひたすらボールを継続して攻め続けます。
先に我慢できなくなったのはトヨタ。終了時間を大きく過ぎた44分、反則の繰り返しによりキャプテンであるFL姫野がシンビンで退場。
後半49分、ゴール前5メートルでペナルティのアドバンテージでスクラムを選択。スクラムトライを狙ってインゴールへと押し込みますが、あと少しのところでボールがこぼれて試合終了、かと思いきや、トヨタ自動車の反則によりなんと認定トライに。
最終スコアは25 – 27でサントリーの劇的な逆転勝利となりました。
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パナソニックワイルドナイツ 対 クボタスピアーズ
前半6分、先制したのはパナソニック。
SO山沢の22mライン付近からのペナルティーゴール成功で3 – 0とします。
これに対しクボタは、前半12分SH井上大介がスクラムからブラインドサイドに持ち出してWTB伊藤有司に繋ぐと、伊藤は群がるディフェンスをかき分けるように飛び込んでトライ。
3 – 5と逆転します。
しかし、パナソニックも黙ってはいません。
前半15分、敵陣深くに切り込むと、タッチライン際でSO山沢がディフェンスラインの裏側に転がす技ありのグラバーキックを見せ、これに反応したWTB山田章仁が走り込んでトライ。
さらに、続く前半18分には、クボタのミスボールをキャプテンFL布巻峻介がセービングして奪うと、ボールを受けたSH内田がそのまま走りきってトライ。
15 – 5とクボタを引き離して、前半を折り返します。
後半は3分、5分、10分と立て続けに久保田がPGを狙い、このうち、10m付近からの長距離キックを含む2本をFB合谷和弘が決め、15 – 11と詰め寄ります。
その後は一進一退の攻防が続きますが、どちらもチャンスは作るものの得点には結びつかず。
しかし、試合終了間際、ゴール前の連続攻撃からクボタの選手がインゴールへ飛び込みます。敵味方折り重なって、客席からは状況がわかりませんが、レフェリーの判断はアンプレアブル。
15 – 11で、パナソニックが逃げ切る形で開幕戦の勝利を収めました。
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ヤマハ発動機ジュビロ 対 コカ・コーラレッドスパークス
前半6分、ゴール前ラインアウトからモールを押し込み、モールが回転したところをHO日野剛志が飛び込んでトライ。
反撃したいコーラですが、気持ちがはやりすぎたのか、CTBウィリアム・トゥポウが再開のキックオフで着地していない相手へのアーリータックルをしてしまい、イエローカードでシンビンとなってしまいます。
それでも、一時的に数的不利を支えますが、12 – 0で迎えた前半33分、ゴール前の連続攻撃からSO清原祥が相手ディフェンスにタックルされながらも
ボールをつないで、CTBヴィリアミ・タヒトゥアが滑り込みながら豪快にトライ。
終了間際にFB五郎丸歩がペナルティーゴールも決めて22-3で前半を折り返します。
後半、こぼれたボールから、コーラのWTB津岡翔太郎が抜け出しトライかと思われましたが、ゴールライン直前で今季ヤマハに新加入下南アフリカ出身の22歳、WTBゲリー・ラブスカフニがこれに追いついてタッチに弾き出します。
ここからは、ヤマハの独壇場。
ラインアウトからHO日野が2トライ目を挙げると、先ほどコーラのチャンスを防いだWTBゲリーが乱れた状況からトライし攻撃にも存在感を発揮。
後半28分には、ゴール前の連続攻撃でコーラディフェンスの視線を集めると、ニュージーランドで高校生代表経験のある途中出場マット・マッガーンが、ぽっかりと空いたスペースに華麗にキックパス。これをキャッチしたWTB伊藤力がダメ押しのトライ。
最終スコアは43 – 3で、優勝を狙うヤマハは開幕戦で好調な滑り出しを披露しました。
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